台湾労務:18歳未満の採用には注意が必要

台湾労務ニュース:18歳未満の採用には注意が必要

労働局から雇用主向けに注意が発せられました。
ポイントは18歳未満の若者の雇用に関する注意事項です。

18歳未満であっても正規雇用と同じく労働基準法が適用されます。
「夏休みの間に友人の子供がアルバイトしたいと相談された」などといった際にはお気を付けください。

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【今回のニュースの抑えておくべきチェック項目】

  • 15歳未満は採用不可。ただし中学を卒業している場合は例外
  • どうしても15歳未満かつ中学卒業前の子供の採用が必要な場合は、地方主管機関に申請提出後可能になる。
  • 15歳未満の者は原則として雇用できないが、中学校を卒業している場合は例外。
  • 15歳以上で16歳未満の者は「童工」と定義され、危険な作業や有害な作業は禁止。
  • 「童工」の1日の労働時間は8時間を超えてはならず、週に40時間を超えてはならない。
  • 夜8時から朝6時までの間は働くことが禁止、休日出勤は不可。
  • 18歳未満の若者を雇用する際には、「法定代理人」の同意書と「年齢証明書」が必要。
  • 違反に対しては最高30万元の罰金。

下記本文訳

未満18歳の若者の雇用に対して、雇主が「法定代理人同意書」と「年齢証明書」の2つの文書を取得していない場合、最高で30万元の罰金

〔記者李靚慧/台北報道〕夏休みのバイトの繁忙期がやって来て、多くの学生たちが夏休みに生活費やお小遣いを稼ぐ計画を立てていますが、労働省は、もし未満18歳の若者を雇用する場合、必ず「法定代理人同意書」及び「年齢証明書」の2つの文書を受雇者から取得しなければならないと警告しています。そうしない場合、法に基づき2万元以上30万元以下の罰金が科されることになります。

夏休みの学生のアルバイトのピークがやって来て、多くの学生たちが短期間のパートタイム労働に参加しています。労働省は学生たちと雇主に対して、労働時間の長さにかかわらず、「労働基準法」の保護を受けることを念頭に置くよう呼びかけています。賃金、労働時間、休暇、休日、有給休暇などの労働条件に関する規定は、パートタイムの労働者(部分労働者)と通常の労働者と同じく適用されるため、雇主はこれらの規定を遵守し、労働基準法に違反しないよう注意する必要があります。

労働省の労働条件及び雇用均等部の副部長、王金蓉氏は、学生のアルバイトに関連する規定について、15歳未満の者は原則として雇用できないが、中学校を卒業している場合は例外となると述べました。もし雇主が15歳未満で中学校を卒業していない者を雇用する必要がある場合、事前に地方主管機関に申請を提出し、仕事の性質と環境が身体的・精神的に健康に影響を及ぼさないことが確認された上で、15歳未満の者に働かせることができるようになります。

また、15歳以上で16歳未満の者は、「労働基準法」によれば「童工」と定義されますが、王金蓉氏は、これらの「童工」と「16歳以上で18歳未満」の人々は、危険な作業や有害な作業を行ってはならないと説明しています。

ただし、16歳未満の「童工」の1日の労働時間は8時間を超えてはならず、週に40時間を超えてはなりません。また、夜間の8時から朝の6時までの間は働くことが禁止されており、休日も働いてはなりません。

労働省は、未満18歳の若者を雇用するためには、「法定代理人」の同意書と「年齢証明書」の2つの文書を取得する必要があると強調しています。もし適応していない場合、新台湾ドル2万元以上30万元以下の罰金が科されます。

さらに、「童工」が定められた作業を行ったり、労働時間の上限を超えたり、夜間労働を行ったり、休日や事前の許可なしに働いたりする場合など、関連する規定に違反した場合、確認されれば6ヶ月以下の懲役刑、拘留刑、または新台湾ドル30万元以下の罰金が科される可能性があります。未満18歳の若者を雇用する雇主は法に触れないよう特に注意してください。

原文
僱用未滿18歲青少年打工 雇主未取得2文件最高可罰30萬元

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