台湾経済:2023年中華航空の旅客収入見込みは940億元に

需要の回復が予想を上回る

 

 中華信評は、航空旅客の需要が予想以上に回復し、中華航空の今年1月と2月の旅客収入が流行前の60%以上に回復したことから、航空旅客部門の収入予測を2023年に940億元に引き上げると発表しました。

 

 中華信評によると、202212月以降航空旅客需要は予想を上回るペースで回復を続けています。中華航空の2023年1月と2月の客運收益公里數(PRK)は、2019年1月と2月にそれぞれ流行前の63%と72%まで回復し、前回予想の50%を上回りました。

 

 中華信評は現在、2023年の中華航空のRPK予測は2019年の水準の63%~67%となり、前回予想の56%~60%より高くなると考えられています。また、2023年の客運收益率は2.7~3.0という高い水準になると予測し、2023年の航空会社旅客部門の売上予測を880億~940億に引き上げました。

 しかし、中華信評によると、2023年に入り航空貨物需要も早いペースで減少し、貨運收益頓公里數はこの2ヶ月で前年同月比でそれぞれ1月は34.5%減、2月は20.7%減しているそうです。航空運賃の下落率は、世界的な貿易不況と、感染対策緩和によるサプライチェーンの正常化に伴い、加速しました。中華信評は、2023年の中華航空の貨運收益噸公里數が前回予想の10%から14%を上回り、17%から21%減少と予測されています。

 同時に、航空貨物の関税率は2023年にはさらに38%から42%低下するとみられ、その結果、2023年のチャイナエアラインの貨物収入は48%から54%減少すると予想されます。しかしながら、前述の収益実績は、コロナ発生前の収益水準に比べ、15%から30%高い水準にあります。

 全社ベースでは、2023年の中華航空の旅客部門の収入増が、貨物部門の収入減の影響を補って余りあると中華信評は評価しています。その結果、航空旅客サービスの需要が引き続き増加した場合、中華航空2023年に5%から7%の収益成長率を達成すると予想されます。

 しかし、販売、管理および旅客サービスに関連する費用の増加により、EBITDA利潤は1.7%2.1%低下すると思われます。

以上を自由財經の記事から一部を翻訳しました。

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