台湾経済:来年の景気を占う3つの要因

来年3月が大きな鍵

 

 2023年の世界経済は主に3つの要因によって左右され、来年3月は世界経済と金融市場の動きを観察する上で重要な時期となると言われています。

 

 世界のGDP(國內生產毛額)の67%を占める上位10カ国を見ると、これまで好調だったアメリカとカナダだけでしたが、過度の利上げで成長が鈍化すれば、来年の世界経済も楽観視できないかもしれません。

 

 9割の世界の中央銀行が今年に入って金利を上げ、その半数以上が3%以上を一度に利上げし、金融引き締め政策の結果、世界の株式・債権市場の相殺を招きました。しかし金融引き締め政策は2023年に終焉を迎える見込みです。

 

 来年の世界経済は、中国、アメリカ、ヨーロッパの主要国の成長モメンタム、原材料価格及び物価の動向、主要中央銀行の金融政策の3つの要因に大きく影響を受けると思われます。

 

 欧州のエネルギー問題はロシアに対する制裁や反撃によって価格が変動するかどうかは、EUの経済に大きな影響を与えることになり、来年も引き続き懸念材料となることでしょう。

 

 株式市場においては、景気後退と資本コストの上昇により、企業が冬場を乗り切るための支出削減や財務負担の軽減のために企業収益がさらに減少し、株式市場の上昇幅には限度がありました。債権市場では、インフレ圧力の緩和と金融引き締め終了を背景に、債権利回りは相対的に高い水準にあり、更なる上昇幅には限度がありました。

 

 来年3月は、世界経済と金融市場の方向性を観察する需要な時期となり、1年通して各主要国が「溫和成長(穏やかな成長)」、「進一步放緩(更なる減速)」或「陷入衰退(景気後退への転落)」となるのか占う月になると見られています。

 

以上を自由財經の記事から一部を翻訳しました。

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