台湾経済:2022年5月景気概要プレスリリース

貿易面では好調を維持

2022年5月の景気対策対策総合ポイントは28ポイントで、先月からの変動はありません。信号は引き続き緑色です。先行指標は引き続き低下し、一致指標は4ヶ月連続で低下しており、景気成長の鈍化を示しました。中国のロックダウンやロシアの軍事侵攻、世界的なインフレ圧力により、世界経済と貿易の成長が鈍化し、5月の製造業販売量指数増加幅と製造業営業気候観測ポイントの年成長率が共に低下するなど、景気感が悪化しました。しかし5G、ハイパフォーマンスコンピューティングやカーエレクトロニクスなどの用途の需要拡大を背景に、貿易面では好調を維持しました。内需面では今年は3級警戒が施行されていた昨年同月から卸売・小売飲食業営業額が成長しました。
今後の展望;輸出面は、新興技術及びデジタルトランスフォーメーションへの需要が引き続き堅調であることに加え、中国の入国管理が徐々に緩和されたことにより、最終需要のモメンタムを維持することができます。投資面では、国内半導体サプライチェーンへの投資拡大、台湾の3大投資プログラムの継続に加え、グリーンエネルギー投資の継続的な拡大が国内投資の勢いを後押ししています。しかしながら、ロシアの軍事侵攻、世界的なインフレ圧力の継続、コロナウイルスの感染拡大、サプライチェーンのボトルネックなど依然として動向を注視し続けなければなりません。

1、 景気対策信号
2022年5月は28ポイントで、先月からの変動はありませんでした。信号は引き続き緑色です。9つの構成項目のうち卸売・小売及び飲食業営業額の信号は緑色から赤色に変わり、先月から2ポイント増加しました。製造業売上量指数は1ポイント減少し緑色から黄青色に変化し、製造業営業気候観測ポイントは1ポイント減少し黄青色から青色に変化しました。その他の6項目には大きな変化はありませんでした。詳細は以下の通りです。
・貨幣総計数指数M1B:先月の9.8%から8.7%に減少し信号は引き続き黄赤色です。
・株価指数変動率:先月の-0.7%から-1.9%に減少し、信号は引き続き-1.9%です。
・工業生産指数変動率::先月の修正値6.7%から3.5%減少し、信号は引き続き緑色です。
・非農業部門就業人数変動率:先月の-0.88%から-0.12%増加し、信号は引き続き青色です。
・税関輸出値変動率:先月の24.9%から20.4%に減少し、信号は引き続き赤色です。
・機械及び電気設備輸入値変動率:先月の28.1%から24.5%に減少し、信号は引き続き赤色です。
・製造業売上指数変動率:先月の修正値3.1%から-1.7%に減少し、信号は緑色から黄青色に変化しました。
・卸売・小売及び飲食業営業額変動率:先月の4.9%から9.5%に増加し、信号は緑色から赤色に変化しました。
・製造業営業気候観測ポイント:先月の修正値94.8ポイントから92.6ポイント減少し、信号は黄青色から青色に変化しました。

2、景気指標
(1)先行指標
・トレンド指標を含まない先行指標は先月から0.70%減少し99.03ポイントとなりました。
・長期トレンドを除いた7つの項目のうち、建設着工床面積だけ先月から上昇しました。その他の製造業営業気候観測ポイント、貨幣総計数M1B、株価指数、外部受注動向指数、工業及びサービス業における従業員の純労働力入職率、半導体装置現物輸入値が先月から減少しました。

(2)一致指標
・トレンド指標を含まない一致指標は先月から0.56%減少し、100.64ポイントとなりました。
・長期トレンドを除いた7項目のうち、関税実物輸入値だけが先月から上昇しました。製造業売上指数、卸売・小売及び飲食業営業額、工業生産指数、電力(企業)総使用量、非農業部門就業人数、機械及び電気設備実物輸入値が先月から減少しました。

(3)落後指標
・トレンド指標を含まない落後指標は先月から0.60%上昇し、104.73ポイントとなりました。
・長期トレンドを除いた5項目のうち製造業の生産量に対する労働コスト指数、製造業在庫価値、全体金融業翌晩金利率が先月から上昇しました。全体金融融資及び投資と失業率が先月から減少しました。

以上の記事を國家發展委員會の記事から一部を翻訳しました。

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