台湾会社設立物語とは:台湾で会社を作ってみたいという方、必見の情報を掲載しています。
台湾で会社をつくろう! 第十七回 「法人設立手順について 銀行口座1」
まずは準備口座です。
台湾会社設立物語:第十七回目は、「台湾での法人設立手順 銀行口座 2」です。
今回も引き続き銀行口座開設についてと、「資本金送金」について説明いたします。
019年10月から、準備口座の開設に「外国人投資仮許可」が必要になりました。
「外国人投資仮許可」は予備調査終了後に申請できます。申請には、認証された授権書が必要です。授権書の承認は台湾でも、日本でも行えます。
日本で承認を行う場合。台北駐日経済文化代表処
台湾で承認を行う場合。台湾の公証役場
実際の法人設立時の銀行口座開設は次のような三段階で作業がすすみます。
第一段階 資本金送金用の準備口座開設
第二段階 海外送金実施
第三段階 口座名を正式なものに変更
【第一段階 資本金送金用の準備口座開設】
まず銀行にて準備口座という口座を開設します。
現地銀行で口座開設する場合は、代表者が移民局に行き、身分証番号を取得する必要があります。
その後銀行窓口にて、「〇〇〇有限公司準備口座 代表者×××」という長い口座名の口座を開設します。
日本からの海外送金時には 英語名が必要となりますので、
このタイミングで会社の英語名を仮決めしておく必要があります。
あえて、仮決めと言う言葉を使ったのは、台湾では英語名は、各社が自由に設定することができ、定款に記載する義務もありません。
ただ、国際貿易の営業ライセンスをもっている場合は、國際貿易局に登録する必要がありますので、その登録の際に正式な英語名が設定されます。
銀行に登録した際の英語名が最終的に使えるかどうかはわからないため、仮決めという言葉を使っております。
【第二段階 海外送金実施】
準備口座が開設されたら日本から資本金を海外送金します。
(※資本金は台湾で収入がある場合は、台湾の国内から上記口座に送金することも可能です。また空港で正式に申告した場合は手持ちで持ち込んだ現金を資本金とすることも可能です。)
送金時には以下の3点に注意する必要があります。
・日本での送金手数料
・台湾での着金手数料
・為替レート
外国送金依頼書の「our」にチェックをいれ、入金と着金手数料を日本側で支払うようにします。
台湾側の為替レートを調べておき、十分に足りる金額を送金します。
送金は日本から日本円のままで台湾に送金し、台湾側で日本円から台湾ドルに両替する形をとってください。
日本の銀行から日本円で台湾の銀行に送金し、受け取った台湾の銀行で、日本円から台湾ドルに両替します。
なぜがというと・・・・・
日本国内で台湾ドルに両替してから送金すると
台湾に外資が入ってきたという証明書がとれず、設立できません。再度送金やり直しとなりますので、ご注意ください。
無事に台湾に着金されると資本金額のみが準備講座に入金されます。
差額は自動的に日本に返金されます。
台湾の現地銀行によっては、事前に台湾側の銀行と日本銀行で連絡を取り合い、
ちょうど資本金ぴったりの着金となるように日本円を計算することができます。
着金後に台湾の銀行口座で設立に必要な書類を発行してもらいます。
この書類の発行に代表者が立ち会う必要がある場合があるのでご注意ください。
事前に委任状を作成することで、代表者本人の立ち合いを割けることも可能です
【第三段階 口座名を正式なものに変更】
この第三段階目の作業は資本送金時ではなく、登記完了後に行います。
準備口座という口座名がなくなり、正式な会社名の口座となります。
現地銀行のほとんどでは、準備口座として作った通帳の表紙の準備口座という文字の上
二重線が引かれるだけという、非常に台湾らしい対応をしてもらうことができます。
実は設立関連でもっともトラブルことが多いのが海外送金関連です。
・台湾で入金できると思って現金を持参してしまった。
・持参した日本円をもう台湾ドルに両替してしまった。
・送金した金額が、資本金額に足りなかった。
・台湾の銀行窓口での口座開設書類に不備があり、代表がまた訪台するはめになった。
・日本での送金の時に送金者の名前に不備があった。
・作業に関して委任していなかったので、代表者が何度も訪台することになってしまった。
いろいろトラブルが生じた後に弊社を訪れる方も少なくありません。
できるだけ海外送金に詳しい進出支援会社を通して対応を依頼することをお勧めします。以上銀行口座開設についてと、資本金送金についてでした。
次回は⑤会社登記以降について、お話したいと思います。
①設立条件を設定
②予備調査
③銀行口座開設
④外国人投資許可取得+資本金送金
⑤会社登記
⑥営業人登記
⑦税籍登録 発票購入
「こういった条件で会社を作りたい。」といった要望がございましたら、お気軽にご連絡いただければ幸いです。まずは、下記お問い合わせからお申込み下さい。
その後は、スカイプでお話しいたしましょう。