台湾経済:10月の受注輸出は2ヶ月連続の減少

最終需要の減少

 

 經濟部が10月の受注輸出額を発表し、554億ドルで先月比9.1%減、昨年6.3%減となり、2ヶ月連続のマイナス成長となりました。經濟部は、各主要製品がいずれも最終需要の減少と、サプライチェーンの在庫調整の影響を受けたと分析しています。

 

 科学製品では、5G、高性能コンピューティング、カーエレクトロニクスなどの新興技術の需要が高まり、昨年同月比9.6%増となりました。通信データ製品は、携帯電話の登場やデジタルトランスフォーメーションなどの継続的な需要が増加しましたが、昨年同月比0.3%減となりました。光学器材は、市場需要が弱まり昨年同月比43.4%減となりました。

 

 伝統製品面では、プラスチック・ゴム製品は昨年同月比38.3%減、ベースメタルは昨年同月比35.6%減、化学品は昨年同月比30.1%減、機械は25.3%減となりました。

 

 地域別で見ると、アメリカが172.4億ドル(昨年同月比1.2%)でトップとなり、6ヶ月連続のプラス成長となりました。次いでヨーロッパが141.1億ドル(昨年同月比4.3%)、中国及び香港105億ドル(昨年同月26.7%)で、中国及び香港は7ヶ月連続のマイナス成長です。ASEAN55.5億ドル(昨年同月比0.7%)となりました。

 

 今後の展望として、新興技術やデジタルトランスフォーメーションの需要が安定し続けるのに加え、欧米の年末調整シーズンや、春節の在庫処分需要も相まって、受注輸出の拡大が見込まれます。しかし、世界的なインフレや金利上昇、ロシアの軍事侵攻、中国のコロナ感染対策が明確に緩和されないことなどにより、景気の先行き不透明感が増し、受注輸出の実績に影響を与える可能性があります。

 

 11月の受注輸出額は540億ドルから560億ドル(前月比2.5%減から1.1%増、前年17.6%減から14.5%減減)と見込まれています。

 

 

以上を自由財經の記事から一部を翻訳しました。

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