台湾労務:宜蘭縣の労働基準法違反の改善について

毎年100件以上の労働基準法違反

5月1日の勞動節を過ぎ、宜蘭黨本部が3割の企業が勞動基準法違反しており県民を「羊入虎口(危険に陥らせていた)」と発覚した。また宜蘭縣に毎年数百件のコンプライアンス違反が報告されているほか、低賃金で劣悪な労働環境となっており、宜蘭縣を「過勞縣」としないための対策を県政府に求めています。

宜蘭縣では2019年に61の企業・団体による148件、
2020年には50の企業・団体で159件の残業上限時間や残業代未払い・規定に基づく賃金の引き上げを行わないなどの労働基準法違反が確認されました。

2021年に毎月県が主催の合同就職セミナーに参加しているうち3割が違反していました。3月だけでも17の企業・団体のうち5つの企業・団体が違反しており、その中の1つは累計13回も規定違反を犯しています。とある銀行のデータによると宜蘭縣に残った場合、平均月給は3万3438元で、宜蘭縣から別の地域に出た人の平均月給は3万8530元で、宜蘭縣に残った場合5000元平均月給が低くなってます。

県議会議員候補は、宜蘭と台北では同じ仕事でも給与が違うと考えており、宜蘭の方が賃金も低く遵法精神に欠ける労働環境のため、労働者の確保が困難になっていると述べました。また、県政府は労働環境を是正し、労働者の権利を無視するような企業を公的な雇用活動に参加させるべきではなく、それは県政府が労働環境の悪化を黙認しているに等しく、県民を「羊入虎口(危険に陥らせる)」ようなものだと述べました。

県政府は労働者の権利を守るため、今後除外基準を追加していく予定です。また県は労働監査官がFacebookなどのオンラインコミュニティなどでの求人募集で不正なものを見つけて行き次第摘発していく予定です。労働災害については、通勤途中を除けば年々減少しています。

以上の記事を自由時報から一部を翻訳しました。

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