台湾経済:昨年のCPIは2.95%上昇

14年ぶりの高水準

 行政院主計總處は12月の消費者物價指數(CPI)を発表し、12月は2.71%増となりました。昨年の累計では、前年比2.95%増となり14年ぶりの高水準となりました。これは主に、食料品、家賃、燃料費などの価格上昇に伴うもの、特に食料品の寄与が最も大きく、50%近くを占めています。主計總は、17項目の民生物資は前年比5.02%増加し、増加幅は近8年間で最大です。外食費は前年比5.77%増で、14年ぶりの高水準でした。

 

 主計總處專門委員は、12月のCPI値上げ幅は、主に野菜と油の価格が比較期間の要因により、11月と比較して上昇したと述べました。青果物とエネルギーを除いたコアCPIは前月比2.71%増となり、増加率は鈍化しています。今年は1月に春節があることに加え、野菜の値上げが遅れるため、1月のCPIは若干上昇するものの、3%を超えることはないだろうと予測されています。

 

 輸入インフレの圧力はまだ十分に緩和されておらず、国際的な原材料の減少に伴い、物価上昇の圧力が緩和される見込みです。CPIは第1季に2%以上上昇し、第2季には2%未満に低下すると予測されています。

 

 12月のCPIは前月比0.16%増加し、前年同月比2.71%増加しました。主要7項目のうち、食物部門は前月比4.93%増と最大増加幅となりました。鶏卵の養殖コストが前月比19.92%増、食肉の養殖コストが前月比5.63%増となり、野菜は寒流と比較対象期の影響を受け、前月比11.98%増に加え、水産品は6.25%増、調理食品は6.2%増、外食費は5.43%増となったのが原因です。しかし外食部門は9ヶ月ぶりの下降幅で、果物は5.3%減少となりました。

 

 12月の住宅部門は分野別で、修理費が3.81%増、家庭用品が3.61%増、家賃が2.22%増となったため、前月比2.4%増となりました。主計總處專門委員は、家賃は前年比1.68%増、修理費は5.82%増、と27年ぶりに過去最高を更新しました。

 

 行政院穩定物價小組が懸念している17項目の重要民生物資については、12月の平均前年増加率は6%増となり、増加幅は縮小しました。中でも鶏卵は前月比21.99%増で最大増加幅となりました。また、サラダ油及び調理油は前月比14.33%と続きました。パンは前月比8.3%増、米は前月比7.5%増となり、比較期間の低基準値などの影響により、82ヶ月ぶりの高増加幅となりました。

 

以上を自由財經の記事から一部を翻訳しました。

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