台湾経済:生命保険料収入額が今年急減  

19年間で最悪

 生命保険業界の保険料収入額が急減となりました。壽險公會統計によると、11月までの「總保費收入」は、僅か21036億元で、昨年同期比20.8%減となりました。總保費收入の減少幅が2桁になるのは、2004年以来で、19年ぶりの減少幅となりました。

 保險發展中心の分析によれば、来年市場環境が改善されれば、生命保険業界は不況から脱却することができ、プラス成長に転じると予想されています。

 1月から11月までの總保費收入(負債に計上された収入も含む)は、21036億元となりました。その中で、「初年度」(新契約)はの保費收入は7191億元で、昨年同期比24.7%となりました。「更新」の保費收入は、13845億元で、昨年同期比18.6%減となりました。

 保發中心統計によると、台湾の保健業界は2012年から2018年まで7年間プラス成長していました。中でも2018年の35116億元が7年間で最高額でした。

 しかし、2019年は前年比1.28%減、2020年は前年比8.73%減、2021年は前年比6.1%減と3年間マイナス成長でした。そして今年もあと1ヶ月を残す段階で、2桁のマイナス成長となっているため、4年連続のマイナス成長と見込まれています。

 保發中心董事長の分析によれば、国内外の金利上昇に伴う保険料の減少が見込まれるため、繰越保険料効果が発生したためです。

 来年の展望として、保發中心董事長は、新契約責任準備金利率の引き上げや、基準期間の低さ、保険料の低下、申告金利の上昇などにより、保険業会は来年伸びると予想されています。

 来年の保健業界の「初年度」保険料収入は、20%から40%の伸びを予想しています。しかし、2011年から2022年の保険データを見ると、来年の「更新」保険料収入は、10%から25%まで減少する可能性があります。

 保發中心は、今後市場環境が改善されると見込んでおり、2023年の「總保費收入」は、前年比8%増と予想しています。しかし現在のような市場環境が続くのであれば、前年比8%減とも予想しています。

以上を自由財經の記事から一部を翻訳しました。

 

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