台湾経済:2022年10月末時点での現在の経済状況

飲食業が大きく成長

 

  • 国外の経済状況

 国際経済は、インフレ圧力や金利上昇、中国のコロナウイルス感染者0政策、ロシアの軍事侵攻米中の貿易・技術・経済問題などの不確実性により、引き続き厳しい状況にあります。IHS Markit1018日、今年の世界経済成長率を先月と同じ2.8%と推定しました。各国は公表された統計をもとに上半期の成長率を上方修正しましたが、下半期の見通しを下方修正する傾向が続いています。

 

  • 国内の経済状況

 世界的なインフレにより需要が衰退したことと、昨年同月の基準値が高水準であったことから、9月の輸出指数は昨年同月比5.3%減、製造業生産指数は昨年同月比4.8%減となりました。民間消費に関しては、9月の小売業営業額は昨年同月比7.5%増となりました。中でも人々の生活が徐々に元通りになってきたことに加え、昨年同月のデータが低かったことにより、百貨店・綿布及び服飾品業・薬品及び化粧品業はおよそ10%前後増加しました。飲食業の9月の営業額は昨年同月比27.5%増となりました。昨年同月は店内飲食の人数制限などの政策によりデータが低かったことと、中秋節連休により、多くの会食が開かれたことにより、中華式レストラン業は昨年同月比30.0%増、飲料店は昨年同月比13.2%増となりました。

 

今後の展望:引き続き電子製品の新商品が登場し続け、カーエレクトロニクスやハイパフォーマンスコンピューちティングなどの需要増により好調を維持し続ける見込みですが、インフレ圧力や金利上昇、中国のコロナウイルス感染者0政策、ロシアの軍事侵攻米中の貿易・技術・経済問題などの不確実性により、受注や生産に影響を与える可能性があり、その後の展開に注視する必要があります。小売・飲食業は、毎年恒例の百貨店での催事、衣替え商戦、國慶節の連休、入国制限の緩和などが消費意欲を高める要因となり、引き続き成長が期待されます。しかし昨年同月は、五倍券の登場により比較対象の基準値が高くなっているため、大きな成長は見込まれていません。

 

 

以上をあ中華民国經濟部の記事から一部を翻訳しました。

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