台湾経済: 昨年の輸出は過去最高の4795億ドル

前年比7.4%増

 財政部は会見で、昨年12月の輸出額が35750億ドルと発表し、20ヶ月ぶりの低水準となり、前年同期比12.1%減で、4ヶ月連続のマイナス成長となりました。昨年1年間の輸出額は過去最高の4795.2億ドルで、前年比7.4%増となりました。財政部統計處長は会見で、世界経済は明らかに減速していることに加え、1月は春節の関係で営業日が少ないため、1月の輸出額予想は前年同月比24%減の304億ドルから320億ドルとしていると述べました。

 

 統計によると、12月の輸出額は前月比1.1%減、前年同月比12.1%減となりました。第4季の輸出額は前年同期比8.6%減となり、主計處の予測との差は58億ドルとなりました。昨年の輸出は前年比7.4%増となり、アジア4小龍の中でシンガポールに次いで2番目に高い伸び率となりました。12月の輸入額は309億ドルで、前月比5.3%減、前年同月比11.4%減となりました。昨年の輸入額は4276億ドルで、過去最高を記録し前年比11.9%増となりました。昨年の輸入と輸出の差は輸出が519.2億ドル上回り、前年比124.9億ドル減少しました。

 インフレと金利上昇により世界経済の活力が失われたこと、中国での疫病拡大により生産と販売が混乱したこと、最終需要の停滞による在庫調整、原材料価格の下落によりメーカーの輸入在庫に影響が出たこと、昨年同月の数値の高止まりの5つの理由により、12月は輸出入ともに20ヶ月ぶりの低水準となりました。12月の5大市場向けの輸出は、香港・中国向けが前年同月比16.4%減となり、5ヶ月連続のマイナス成長となりました。

 

 主要11品目のうち、12月の輸出は軒並み減少し、電子部品は、在庫調整や中国のコロナ感染対策が生産に影響を及ぼし出荷の牽引力が弱まったことにより、前年同月比1.4%減となりました。電子部品の輸入は5ヶ月連続でマイナス成長しており、減少幅は近14年間で最悪な状況にあり、輸出の回復の見込みは立っていません。情報通信・AV製品の輸出は前年同期比10.7%減で、6年ぶりの低水準となりました。他にも、プラスチック・ゴム、光学製品、化学品、ベースメタルなどの輸出も2030%減少しました。

 集積回路の輸出が好調で、輸出額は昨年度第2季にピークを迎えました。しかし、世界経済の減速を受け、第4季節の輸出は前年同期比8.6%減となり、9季連続のプラス成長が止まりました。また、7年ぶりに下半期の輸出は上半期を上回りました。しかし、昨年の輸出入額は過去最高を記録し、6分野、4市場の輸出額も過去最高を記録しました。中でも電子部品の輸出は初めて2000億米ドルを超え、全体の40%以上を占め、前年比281.4億ドル増となりました。

 昨年アメリカ向けの輸出は294億ドルで、過去最高を記録しました。しかし、中国・香港向けの輸出は前年比1.6%減と大幅な落ち込みが見られました。また、アメリカへの輸出シェアは15.7%に上昇し、18年ぶりに過去最高を記録しました。しかし、中国・香港向けの輸出シェアは38.8%まで落ち、18年ぶりにの低水準となりました。

 サプライチェーンの在庫調整は不完全で、第2季まで影響を及ぼすと見られています。GDPは第1季の輸出が前年同月比5.5%減少すると予測しており、2月にはさらに下方修正される可能性があります。

 

以上を自由財經の記事から一部を翻訳しました。

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