台湾経済:111年4月景気概要プレスリリース

 

引き続き5月も減少しました。

111年4月の景気対策総合ポイントは28ポイントで、先月から3ポイント減少し、信号は引き続き緑色です。一致指標は修正により8ヶ月連続で上昇しましたが、景気の先行きには依然多くの不確定要素があり、今後の展開に注視する必要があります。
ロシアの軍事侵攻、中国のロックタウン、新型コロナウイルスの影響は、世界経済と貿易の成長を鈍化させ、株式市場や企業の景況感を悪化させました。4月は株価指数、製造業営業気候観測ポイントがいずれも低下し、卸売・小売及び飲食業営業額の年率も低下したため、4月の景気対策総合ポイントが低下しました。しかし4月の輸出の伸びは、新興技術業とデジタル変革が引き続き好調であった事が寄与し、好調を維持しました。
今後の展開として、輸出面では、ハイパフォーマンスコンピューティング、5G通信、カーエレクトロニクスなどの新興技術用途が、引き続き拡大し最終需要の勢いを支えています。投資面では、半導体サプライチェーンへの投資拡大、グリーンエネルギーへの投資拡大が継続し、さらに台湾投資プログラムの継続も相まって、国内投資の勢いが増しています。しかし、ロシアの軍事侵攻・中国のロックタウン・新型コロナウイルスなどの不確定性がインフラ圧力とサプライチェーンのボトルネックを悪化させ、世界経済の下振れリスクを増大させる可能性があります。

1、 景気対策信号
111年4月は28ポイントで、先月から3ポイント減少しました。信号は引き続き緑色です。9つの項目のうち工業生産指数の信号は黄青色から緑色に変わり、1ポイント増加しました。株価指数・製造業営業気候観測ポイントの信号は、緑色から黄青色に変わりポイントは各1ポイントずつ減少しました。小売・卸売及び飲食業営業額の信号は赤色から緑色に変化し、2ポイント減少しました。他の5項目の信号には変化はありませんでした。
・貨幣総計指数M1B:先月の11.1%から9.8%に減少し、信号は引き続き黄赤色です。
・株価変動指数:先月の8.2%から-0.7%に減少し、信号は緑色から黄青色です。
・工業生産指数変動率:先月の修正値2.0%から6.998%に増加し、信号は黄青色から緑色に変化しました。
・非農業部門就業人数変動率:先月の-0.71%から-0.88%に減少し、信号は引き続き青色です。
・税関輸出値変動率:20.9%から24.9%に増加し、信号は引き続き赤色です。
・機械及び電気設備輸入値変動率:先月22.7%から28.1%に増加し、信号は引き続き赤色です。
・製造業売上指数変動率:先月の修正値4.0%から3.3%に減少し、信号は引き続き緑色です。
・卸売・小売及び飲食業営業額変動率:先月の修正値10.4%%から4.9%に減少し、信号は赤色から緑色に変化しました。
・製造業営業気候観測ポイント:先月の修正値99.1ポイントから94.6ポイントに減少し、信号は緑色から黄青色に変化しました。

2、 景気指標
(1) 先行指標
・トレンド指標を含まない先行指標は先月から0.33%減少し100.19ポイントとなりました。
・長期トレンドを除いた7つの項目のうち、建築着工床面積だけがわずかに先月から上昇しました。その他の6項目の製造業観測ポイント、外部受注動向指数、半導体装置現物輸入値、貨幣総計数M1B、株価指数、工業及びサービス業における従業員の純労働力入職率が先月から減少しまた。

(2)一致指標
・トレンド指標を含まない一致指標は、先月から0.09%上昇し102.34ポイントとなりました。
・長期トレンドを除いた7項目のうち、関税実物輸入値、機械及び電気設備実物輸入値、卸売・小売及び飲食業営業額、非農業部門就業人数の4項目が先月から上昇しました。電力(企業j総使用量、製造業売上指数、工業生産指数の3項目が先月から減少しました。

(3)落後指標
・トレンド指標を含まない落後指標は、先月から0.40%上昇し104.28ポイントとなりました。
・長期トレンド指標を除いた5項目のうち、製造業在庫価値、製造業の生産量に対する労働コスト指数、失業率、全体金融業翌晩金利率の4項目が先月から上昇しました。全体金融機融資及び投資が先月から減少しました。

以上の記事を國家發展委員會から一部を翻訳しました。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事