台湾経済: 2月の工業生産指数は前年同月比8.68%減

6ヶ月連続のマイナス成長

 

 経済部は、「2月工業生產統計」を発表し、2月の工業生産指数は106.78ポイントで、前年同月比8.68%減となりました。製造業生産指数は108.27ポイントで、前年同月比9.15%減となりました。どちらとも、6ヶ月連続のマイナス成長で、20203月以来の最低値を記録しました。

 

 季節の要因を除いた1月から2月の累計工業生産指数は107.59ポイントで、前年同期比15.3%減となりました。1月から2月の累計製造業生産指数は109ポイントで、前年同期比16%減で、どちらとも20203月以来の最低値を記録しました。

 

 統計處副處長は会見で、世界的な景気後退、最終製品の需要低迷、産業チェーンにおける在庫調整の継続により、生産が減少したと述べました。

 

 情報・電子産業分野では、電子部品業界の1-2月累計が前年同期比19.6%減少しましたが、これは主に家電製品の需要低迷と半導体のサプライチェーンが在庫調整を行ったことによる稼働率の低下によるものです。

 コンピュータ・エレクトロニクスおよび光学機器業界は、世界的な景気後退と最終製品の需要低迷により、ソリッドステートドライブ、テレビ、半導体検査装置の生産が減少したものの、サーバー、ネットワーク機器、ノートPCの資材不足の緩和や、クラウドデータサービスの需要継続による生産増加により1月から2月までの累計は前年同期比1.17%減となりました。

 伝統産業のうち、化学原料業界は、電子・半導体業界の需要逼迫や産業チェーンにおける在庫調整などにより、1月から2月の累計は前年同期比20.46%減少しました。また、石油化学工場では、メンテナンスのために炉が停止したため、石油化学原料やゴム・プラスチック原料の生産が減少しました。

 

 ベースメタル業界は、1月から2月にかけて、主に鉄鋼市場の需要低迷により、鋼片、棒鋼、熱延鋼板コイル、冷延鋼板コイル、コイル線などの大幅な減産を実施し、生産能力の調整と多くの生産ラインの老朽化を調整したため、1月から2月の累計は前年同期比15.77%減となりました。

 

 機械製造販売業界は、景気の冷え込みにともなう設備投資の減少や、顧客からの在庫整理のための受注が減少したことなどにより、その他一般機械器具および部品、リニアスライド、軸受、その他電子製造装置および予備 部品などの生産が引き続き減少したことにより、1月から2月の累計は前年同期比20.59%減となりました。

 自動車・部品業界は、自動車用チップの供給不足が緩和され、多くのメーカーが新型車を発売したことにより生産が増加したものの、前年同期の電気小型車の新車購入により比較対象値が高かったことや、欧米での在庫高によりヘットライトやシートベルトなどの部品の受注が減少したことなどにより、1月から2月の累計は前年同期比2.33%の減少となりました。

 

 3月の予測製造業生産指数は111.83ポイントから115.83ポイントで、前年同月比21.9%減から19.1%減となっています。第1季の予測製造業生産指数は、109.94ポイントから111.27ポイントで、前年同期比18.1%から17.1%減となっています。

 

以上を自由財經の記事から一部を翻訳しました。

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