台湾経済:2022年7月景気概況プレスリリース

卸売・小売及び飲食業は大幅成長

 

20227月の総合判断点数は24ポイントで先月から3ポイント減少し、信号は引き続き緑色です。先行指標・一致指標は引き続き共に低下しており、今後も注視し続けることが必要です。外需面ではハイパフォーマンスコンピューティング、IoTやカーエレクトロニクスんなどの需要が引き続き高まっているため、貿易面では引き続き成長する見込みです。内需面では、比較対象の昨年同月は三級警戒だったため、小売・卸売及び飲食業営業額は大幅に増加しています。しかしロシアの軍事侵略は続いていることに加え、世界的なインフレも続いていることから株式及び企業への信頼度、7月の株価指数製造業営業気候観測ポイントは減少しています。

 今後の展望として、輸出面は新興技術やデジタルフォーメーションの好調な需要に引き続き支えられています。投資面は、国内半導体サプライチェーンへの投資拡大、グリーンエネルギー施設の継続的な建設、台湾の3つの投資プログラムの継続はいずれも国内投資の勢いを後押ししています。内需面では、感染状況が落ち着いてきており国内旅行も活発になり、消費の勢いも順調に回復するものと思われます。しかし、ロシアの軍事侵攻やコロナウイルスの感染状況は収まっておらず、引き続き注視する必要があります。

 

1、景気対策信号

20227月は24ポイントで先月から3ポイント減少しました。信号は引き続き緑色です。9項目のうち工業生産指数は黄青色から緑色に変わり、1ポイント増加しました。株価指数・非農業部門就業人数・製造業売上指数変動率はそれぞれ黄青色から青色に変わり、1ポイント減少しました。機械及び電気設備輸入値変動率は赤色から黄赤色に変わり1ポイント減少しました。他4項目の信号についてはへんどうありません。

・貨幣総計数M1B変動率:先月の8.0%から6.7%まで減少し、信号は引き続き緑色です。

・株価指数変動率:先月の-8.1%から-17.5%まで減少し、信号は黄青色青色に変化しました。

・工業生産指数変動率:先月の修正値1.0%から2.53%まで増加し、信号は黄青色から緑色に変化しました。

・非農業部門就業人数変動率:先月の0.76%から0.42%まで減少し、信号は黄青色から青色に変化しました。

・税関輸出値変動率:先月の25.1%から22.3%まで減少し、信号は引き続き赤色です。

・機械及び電機設備輸入値変動率:先月の24.8%から13.1%まで減少し、信号は赤色から黄赤色に変化しました。

・製造業売上指数変動率:先月の修正値-1.97%から-2.7%まで減少し、信号は黄青色から青色に変化しました。

・卸売・小売及び飲食業営業額変動率:先月の15.3%から9.7%まで減少し、信号は引き続き赤色です。

・製造業営業気候観測ポイント:先月の修正値89.0ポイントから87.9ポイントまで減少し、信号は引き続き青色です。

 

2、景気指標

(1)先行指標

・トレンド指標を含まない先行指標は95.89ポイントで、先月から1.56%下降しました。

・長期トレンド指標を除いた7項目のうち半導体装置現物輸入値のみ先月から上昇しました。その他の製造業営業気候観測ポイント・建築物着工床面積・外部受注動向指数・株価指数・貨幣総計数M1B・工業及びサービス業における従業員の純労働力入職率の6項目が先月から下降しました。

 

 (2)一致指標

 ・トレンド指標を含まない一致指標は98.33ポイントで、先月から1.08ポイント下降しました。

・長期トレンド指標を除いた7項目のうち、電力(企業)総使用電力量のみが先月から上昇しました。その他の卸売・小売及び飲食業営業額、関税実物輸入値、製造業売上指数、工業生産指数、非農業部門就業人数、機械及び電気設備実物輸入値の6項目が先月から下降しました。

 

 (3)落後指標

・トレンド指標を含まない落後指標は104.23ポイントで、先月から0.25%上昇しました。

・長期トレンド指標を除いた5つの項目のうち、製造業在庫価値・製造業の生産量に対する労働コスト指数・金融業翌晩金利率の3項目が先月から上昇し、金融気候融資及び投資・失業率の2項目が先月から下降しました。

 

以上の記事を國家發展委員會の記事から一部を翻訳しました。

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