台湾経済:製造業観測ポイント10か月連続下降

台經院:最悪の状況にはまだ至ってない

 台灣經濟研究院は景氣動向調查を発表し、10月の製造業営業気候観測ポイントは84.2ポイントで、10ヶ月連続の下降となりました。しかし減少率は先月よりも改善されただけでなく、一部先月から今回の基準値は改善されました。台經院院長は「最悪の状況にはまだ至っていない」と述べましたが、ロシアの軍事侵攻、中国のコロナ感染対策、欧米のインフレなど、来年の第2季まで、不確実性が非常に高くなっています。

 

 今回の調査によると、輸出市場の需要は減速していることに加え、製品価格の低下により、鋼鉄基礎産業の7割以上が今月の業績悪化していると答えました。石油化学原料は下流市場の需要低迷に直面しているのに加えて、供給量の増加ににより、4割の化学メーカーが業績悪化と答えましたが、先月よりは改善されています。電子機械面では、消費者の需要が弱まってきたことにより、減産や発注の先送りにより、半導体メーカーの設備稼働率に影響が出ましたが、業界全体の見通しはほぼ横ばいと見られています。

 

 10月の製造業・サービス業営建業営業観測ポイントは下降し続けています。今月の製造業営業観測ポイントは84.2ポイントで、先月から0.43ポイント下降し、10ヶ月連続下降しています。今月のサービス業営業観測ポイントは91.09ポイントで、先月から3.65ポイント減少し、3ヶ月連続の下降となりました。営建業営業観測ポイントは85.1ポイントで、9月から5.24ポイント減少し、3ヶ月連続の下降となっています。

 

 今後の展望として、調査によると、製造業の今後6ヶ月間の見通しについて、プラス成長見込みが先月から4.1ポイント増え15.5%となり、マイナス成長見込みが、7.1ポイント増え37.7%となり、先月からマイナス成長見込みが改善されました。台經院景氣預測センター主任の分析によれば、メーカーが在庫解消に努め、インフレが緩和し消費が持ち直し、中国のコロナ感染対策が緩和されれば、来年第1季から在庫過剰の問題は緩和されると予想しています。

 

以上を自由財經の記事から一部を翻訳しました。

 

 

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