台湾労務:外国人が無給で働いても不法労働になりますか?

台湾労務NEWS

POINTベトナム籍の女性が、就労許可が切れた後に台湾の朝ご飯屋の経営を学びたいということで、知り合いの朝ご飯屋を手伝っていました。給与は無く、ただ朝ご飯を無料で提供してもらっていたそうです。この場合は、不法労働になるのでしょうか?下記自由時報の記事から一部翻訳です。

朝食の店で不法に働いていたベトナム人女性が警察に捕まり、強制送還.

桃園警察署と労働局が通報を受け、25日の午前11時、桃園区大峰路にある朝食屋さんに行くと、Yさんが忙しそうに朝食を作っていたそうです。
Yさんによると、介護の仕事をするために台湾に来たのですが、仕事の期限は11月まで、ベトナムに帰国したら朝ご飯屋をやりたいと思っていたところ、
友人から朝ご飯屋を紹介してもらいを前職を離職して、このお店を手伝うことになったそうです。しかし、彼女は正式には雇用されておらず、毎日無料で朝食をもらっているものの、給料は支払われていませんでした。

警察の聴取の結果、警察はYさんを就業服務法違反でベトナムに強制送還するため移民局に移送しました。
朝食店のオーナーが法律違反しているかどうかは労働局の判断により、場合によっては、10万元から75万元の罰金を科す可能性があります。

LinkBizよりコメント
工作許可のない外国籍の方をボランティアや、無報酬でお手伝いしてもらうことは不法就労とみなされ、手伝った人は強制送還、手伝ってもらった雇用主は罰金の対象となる可能性がありますのでご注意ください。

またこのような事実は発覚するのはほぼ全てが誰かの通報によるものです。

報酬の有無や契約書の有無など不法就労とみなされるかどうかの明確な線引きはなく、事実を元にした総合判断であり、今までの経験上、下記のような基準をもとに総合的に判断されると思われます。

・報酬の有無
・台湾人の労働機会を奪っているかどうか
・営利事業か非営利事業か
・指示命令系統が明確にあるかどうか
・作業時間や出退勤時間、シフトなど、時間的な制約があるかどうか

迷った場合は、ご相談いただければLINKBIZで移民署と地方労工局に確認いたします。

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事