台湾貿易: 食品虚偽広告検挙例

2021年は免疫力上昇やダイエット食品の広告が多くを占めた

台北市衛生局は2021年に実施した広告の不適合に関する調査結果を発表しました。昨年は、食品・薬品/医療機材及び化粧品の619件、罰金総額4595万元で、中でも食品に関するものが336件を占め、罰金総額1847万元でした。

衛生局の分析によると、食品虚偽広告の中でも免疫力上昇によるものが64件で最も多く、ダイエット関連が35件、視力関連が35件でした。また化粧品虚偽広告に関しては、細胞活性化・コラーゲン成長関連が最も多く100件、抗炎・抗むくみ関連が74件、シミ取り・日焼け止め関連が24件と続きました。

衛生局は、食品の虚偽広告・誤解を招く医学的効能を伴う食品広告は、食品安全衛生管理法第28條規定に違反し、4万元以上400万元以下の罰金、或いは60万元以上500万元以下の罰金が科せらると述べています。化粧品の虚偽広告・誤解を招く医学的効能を伴う化粧品広告は化粧品衛生安全管理法第10條規定に違反し、4万元以上20万元以下の罰金が科せられます。未承認或いは矛盾する医薬品の広告は藥事法第66條規定違反となり、20万元以上500万元以下の罰金が科せられます。

昨年台北市で罰金額が1番だったのは、「Y貿易股份有限公司」で91万元の罰金が科せられました。食品広告の中で、「…一旦得到『變形性膝蓋關節炎』的話,很容易因為膝蓋痛就不敢動(変形性膝関節炎になってしまったら、膝を動かすのが怖くなってしまいがちですが)…記得補充蛋固善敏來一起幫助關節修復與保養吧…想保持好膝力一定要試試看它!(製品を利用して関節の修復や状態維持をしましょう)…與其痛了去推拿…不如提早作預防…(予防と痛みをなくすために)」などの部分が誤解を招きやすい部分だとされました。

2番目だったのが、「H國際股份有限公司」で90万元の罰金が科せられました。食品広告の中で、「…拯救現代人漸漸塌陷的足弓骨頭歪斜的困擾(骨が歪んでいる現代人を救う)…足底筋膜炎…扁平足…弓形足…膝蓋會痛…骨盆歪斜…坐骨神經、脊椎側彎…壓迫到內臟…當肌肉緊繃的時候,骨骼就會歪斜(筋肉が硬いと、骨も歪んでしまう)…只有一邊有足弓塌陷,就可能導致長短腳(片方の足が歪んでしまうと、左右の足の長さが変わってしまう)、高低肩、甚至脊椎側彎…」などが違反部分だとされました。

3番目だったのが、「Y貿易有限公司」で82万元の罰金が科せられました。化粧品広告の中で、「…增加皮膚膠原(肌へのコラーゲンを増やし)…鎮定、改善粉刺祛痘…淡斑(シミ・ニキビを改善して))…促進皮膚內膠原蛋白的合成(皮膚内部のコラーゲンを改善し)…抗氧化預防紫外線對皮膚造成的傷害(紫外線からのダメージを防ぎ)…受損肌膚適用…修復受損(傷ついた肌を修復し)…被譽為『百靈藥』(万能薬として知られ)…曬後受損肌膚適用…鎮定,修護灼傷和曬傷的肌膚(太陽からのダメージ修復する)…」などの部分が誇張広告だとされました。

衛生局の違反広告媒体分類統計によると、インターネットが合計で489件で、テレビが89件、ラジオが18件でした。インターネットの中で細かく見ると、会社のホームページが276件で最多で罰金総額は2152万元、Facebookが59件で罰金総額404万元、Youtubeが4件で罰金総額70万元、instagramが6件で罰金総額43万元でした。

衛生局はネットでの買い物はリスクが高いと述べ、続けて消費者はサイトにメーカー名、電話番号、住所などの記載がされているかを確認し、もし電話番号或いはE-Mailなど販売者の身分が確認できない場合は、商品の安全が保証されないため、出来るだけ店頭で購入することを推奨しています。

以上を自由時報自由時報から一部を翻訳しました。

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