
シルバー世代、再就職者歓迎
台湾では中高年層の労働力率が著しく低いのですが、ファストフード業界は例外で、再就職希望者や定年退職した人たちを積極的に勧誘しています。台湾マクドナルドでは、80歳以上のスタッフが店舗で「款待大使:おもてなし大使」を務めています。モスバーガーでは、50歳以上の従業員は、ここ数年で10%から14%まで増加しています。
台湾マクドナルドでは7年前から、「多元化人力池:多種多様な人材募集」計画を進めており、学生労働者の募集だけでなく、入国管理局との連携による外国籍の従業員の募集、学校による留学生の募集、また、政府機関と連携して中高年労働者を募集し、出稼ぎ労働者や定年退職者をマクドナルドの従業員に募集をかけています。
過去5年間で、台湾マクドナルドの40歳から60歳の中高年・再就職者は約1,200人増加し、現在のマクドナルドの従業員約22,000人の17%以上、3883人以上を占め、60歳以上は約502人となっています。
また、台北の店舗で勤務している女性は、53歳でマクドナルドに再就職し、前職の経験を活かし子供たちの誕生日のお祝いのお手伝いなどしており、今年で80歳になりました。台中の店舗で勤務している女性は、主にコミュニティマネジメントを担当し、コミュニティ訪問や新商品の紹介などで歩き回ることが多いそうです。宜蘭の店舗では、90歳近い従業員も在籍しており、を厨房で手伝っています。
「シルバー世代、再就職者歓迎」という意味で、モスバーガーは、日本から台湾市場に進出した最初の年から、高齢化に直面する日本の飲食業界の経験を参考に、再就職希望者や女性を雇用し、「再就職、ハッピーな職場」計画を展開しています。
過去数年間、モスバーガーにおける50歳以上の従業員の割合は、10%から14%に増加しています。彼らは、店舗でのレジ業務や材料準備、ハンバーガー作りなどに従事しています。百貨店のカウンター勤務から退職後にモスバーガーで再就職する人も多く、また65歳で退職した従業員が再雇用され、サービス員からチームリーダーに昇進した例もあります。
王品集団も昨年から積極的に中高齢者の雇用を進めており、台湾の6つの主要都市のうち、中高齢者の応募意欲が最も高いのは台北市と新北市で、55歳以上の従業員は現在50人を超えています。王品集団は、プロセスの再設計を通じて、中高齢者が適切な仕事内容に従事できるようにし、外部のお客様と接触しない内場の仕事が多くなるように配慮しています。また、政府の計画に合わせて、カートや腰当てなどの作業支援器具を購入し、中高齢者の職場での負傷リスクを減らし、生活ニーズに合わせて柔軟にシフトを調整することもできます。これにより、中高齢者の雇用を促進し、職場復帰や継続的な就業を支援しています。
以上を自由財經の記事から一部を翻訳しました。