台湾経済: TSMCの2月の売上高は前月比18.4%減

閑散期+在庫調整による影響

 

 サプライチェーンの在庫調整の影響により、TSMC2月の売上高は1631.7億元で、前月比18.4%減、前年同月比11.1%減となり、12ヶ月ぶりの低水準となりましたが、暦年同月の中で過去最高を記録しました。今年の累計売上高は3632.25億元で、前年同期比13.8%増で、こちらも暦年同期の中で最高を記録しました。

 

 閑散期であることや顧客による在庫調整の継続と相まって、稼働率が低下し、為替レートなどの不利な要因の影響により、TSMCの第1季の売上は、米ドル換算で167億ドルから175億ドルと推定され、中間値で前季比14.2%減となります。また、台湾元換算で約5126.9億元から5372.5億元とされ、前季比14.1%から18%減となる見込みです。

 

 TSMC1月の売上高は、昨年末の出荷の遅れにより2000億元を突破しました。TSMCの第1季の売上高は、1,455億元から1,745億元の間になる見込みです。つまり、TSMC3月の収益は19450万ドルから17450万ドルの間となることが予想されており、3月の売上高は引き続き減少すると思われます。

 

 また、大手IC設計の聯發科は、2月の売上が303.1億で,前月比35.41%増、前年同月比24.5%減となりました。顧客の在庫調整の影響により、聯發科の今年の累計売上高は、526.93億元で、前年同月比36.92%減となりました。また、聯發科の第1季売上高の事前予測では、930億から1017億元で、前季比で6%から14%減となる見込みです。しかし、3月の売上高の予測は400億元を超える見込みであり、前月比33%増を超える可能性が出てきています。

 

 中国におけるコロナの流行が収束するにつれ、需要の視認性は今後数ヶ月間改善する見込みであり、テレビとWi-Fiの需要は今季若干持ち直し、その他の事業は第2季に改善する見込みです。

 

以上を自由財經の記事から一部を翻訳しました。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事