台湾経済:6ヶ月連続のマイナス成長

2月の輸出額は前年同月比17.1%減に

 

 財政部によると、2月の輸出額は310.5億ドルで、前月比1.5%減、前年同月比17.1%減となり、6ヶ月連続のマイナス成長、2年ぶりの低水準となりました。また、財政部の予測値(前年同月比711%)を大幅に上回りました。1月から2月の合計輸出額は625.6億ドルで、前年同期比19.2%減となりました。国際経済の見通しは保守的であり、上半期の輸出は相当な圧力がかかり、3月の輸出額は前年同月比19%減の350億ドルから365億米ドルと推定されます。

 

 2月の輸入額は287億ドルで、前月比1.6%、前年同月比9.4%で、過去2年間で最低となりました。1月から2月までの合計輸入額は578.6億ドルで、前年同期比13.3%減となりました。2月の輸出入の比較では、輸出が23.5億ドル上回り、前年同月比34.3億ドル減となりました。1月から2月までの輸出入の比較では、輸出が46.9億ドル上回り、前年同月比60.2億ドル上回っています。

 

 最終需要の低迷、世界経済の成長の鈍化、産業連鎖における在庫調整の継続などが重なり、メーカーの素材備蓄意欲が低下し、2月の輸出は310.5億ドル、輸入は287億ドルで、24ヶ月ぶりの低水準となりました。

 

 2月の輸出はほぼ減少となっており、中でも電子部品は家電市場の低迷により、集積回路とプリント回路の輸出が落ち込み、前年同月比17.8%減少しました。伝統的製品分野では、市場需要の縮小により、プラスチック・ゴムは前年同月比25.3%減、ベースメタルは前年同月比24.1%減となりました。鉱山品は前年同月比13.4%増となりました。

 

 主要市場別で見ると、2月は日本への輸出のみ前年同月比で1%増となりました。その他の市場は全て前年同月比で減少しました。香港中国向けの輸出は前年同月比30.2%減となりました。アメリカ向けの輸出は前年同月比13.7%減、ASEAN向けの輸出は前年同月比11.1%減、ヨーロッパ向けの輸出は前年同月比4.8%減となりました。1月から2月までの累計では、中国香港向けの輸出は前年同期比31.8%減となり、20年ぶりの低水準となりました。また、ASEAN向けの輸出は前年同期比19.2%減、アメリカ向けの輸出は前年同期比14.1%減となり、いずれも14年間で最大の減少幅となっています。

 

 ハイパフォーマンスコンピューティング、データセンター、カーエレクトロニクス、人工知能など、新たなアプリケーションとデジタル変革の機会が、台湾の輸出の勢いを高めると予想されます。しかし、世界的なインフレや主要国の利上げ圧力は依然として存在し、ロシアの軍事侵攻や米中の更なる関係悪化など不確実性と相まって、海外貿易需要は冷え込んだ状態が続いています。今後の展開に注視する必要があります。

 

 

 

以上を自由財經の記事から一部を翻訳しました。

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