台湾景気NEWS

Pointコロナ過の中、卸売り業は成長
小売り・飲食業は衰退

経済省の国勢調査・統計局は23日、卸売業、小売業、飲食業の6月の企業統計を発表しました。
しかし、防疫対策3級の影響により、
小売業の売上高は13.3%減の2,664億台湾ドル
飲食業の売上高は39.9%減の383億台湾ドルとなり、
統計開始以来最大の減少幅となりました。

国勢調査統計局副局長黃偉傑氏は、
機械・器具卸売業など、COVID-19流行の影響を受けにくい卸売業もあり、世界経済の堅調な回復と流行によるデジタルトランスフォーメーション
遠隔地とのビジネスチャンスが加速したことによる恩恵を受け、
売上高が年間23.1%増加したと指摘しました。
これは主に、化粧品の需要が減少した反面、
医療用医薬品や防疫用製品の需要が大幅に増加したことによるものです。

食品・飲料・タバコの卸売分野は、COVID-19の流行が食品・飲料チャネルに影響を与えたことにより、5.9%の減収となりました。

繊維・アパレル卸売分野は、輸出向けの受注が伸びたものの、国内の小売店が大幅に減少したことなどにより、2.5%の減収となりました。

上半期全体の売上高は、前年同期比18.4%増の5兆8,274億ドルとなり、過去最高を記録しました。

 

小売分野では、防疫対策3級の6月に外出が減ったことなどにより、バイク、繊維・アパレル、家電・サプライ、百貨店、コンビニエンスストアがそれぞれ22.9%、53.9%、28.6%、64.7%、7.4%減少しました。

しかし、一部の分野ではコロナ過で逆に成長しています。

電子商取引・通信販売、情報通信・家電量販店、スーパーマーケット、量販店はホームオフィスや遠隔教育がノートPC、タブレット、カメラなどが売上を牽引しました。また、旅行の減少により巣ごもり生活や生活必需品の需要が高まり、その結果、それぞれ33.7%、15.6%、33.2%、7.6%の年間成長率となりました。

上半期全体の売上高は、前年同期比5.8%増の1兆9,156億ドルとなり、過去最高を記録しました。

食品・飲料業界については、6月の売上高は減少しました。

外食産業は、国内の防疫対策3級の発令により、夕食や宴会などのレストランの収益が大幅に減少したものの、一部の欧米ファストフード事業者がコラボメニューや新商品を発売したことなどにより売上を成長させ、全体では前年同期比40.4%の減少となりました。 上半期の売上高は、前年同期比1.4%減の3,615億台湾ドルとなりました。

今後の見通しとして、副局長黃偉傑氏は、主要経済国の回復が強まっていること、世界的に需要が旺盛であること、新興技術のアプリケーションに対する需要が継続していること、国際的な原材料価格の高騰が続いていることなどから、7月も卸売部門の売上高は引き続き増加すると分析しています。

小売・飲食業では、台湾国内でのCOVID-19流行状況が安定し、7月13日から統制が適宜緩和されることから、前月に比べて売上高が増加する見込みです。 しかし、防疫対策警戒レベルが3級のままであること、レストランの国内利用が依然として禁止されていること、昨年の3倍消費券効果が昨年の基準を高めているので、売上高は前年同月を下回る見込みです。

經濟部

 

 

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