台湾では法人名を決める際、下記のような4つのルールがあります。
(1)漢字を使用しなければならない(英文字不可)
(2)名称の中に国名を使用してはいけない
(3)1文字は不可
(4)「台湾」を名称の後ろにつけてはいけない
そして、中国語名を設定するときは、
A 日本で社名に使っている漢字をそのまま使用する。
B ブランド名に似た発音の漢字をあてる。
C 社名の意味から設定する。
のいずれかの方法で設定することが多いです。
Aの例
吉野家⇒吉野家
豊田⇒豐田(「豐」は「豊」の繁体字)
台湾人にとっては意味が分かりにくいというデメリットがありますが、 日本のブランド力をそのまま活かすことができます。
Bの例
マクドナルド⇒麥當勞(中国語の発音は「マイダンラオ」)
ニトリ⇒宜得利(中国語の発音は「イードーリー」)
台湾人にとっては連想しやすく ブランドの知名度を音で活かすことができます。
日本の進出企業ではこの形を選ぶ方が多いように思います。
Cの例
ビューティー⇒美麗
フューチャー⇒未来
コンサルタント⇒顧問
個人で現地法人を設立する時はこのパターンが多いです。
好きな漢字や、会社に込めた思いをそのまま社名にします。
営業内容に近い社名にすることで何の会社かわかりやすくなります。
BとCの融合例
スターバックス⇒星巴克
星巴克は スターを意味する【星】とバックスの発音に近い【巴克】
星ということでスターをイメージさせ、バックスという音を漢字で表現しています。
中国語の発音はシンバークーとなります。
中国語名については必ず、現地台湾人にヒアリングすることが重要です。
中国語を話せるからといって中国人の方に名前を設定してもらったところ、 台湾ではなじみのない名前になってしまったという失敗例もあります。