台湾経済:2月の製造業景気信号は引き続き青色に

台湾経済研究院は両岸技術の対立を警告

 

 台灣經濟研究院は、2月の製造業景気信号は10.49ポイントで、前月から0.85ポイント上昇し、4ヶ月連続の景気衰退を表す青色が点灯しています。台經院の分析によると、数値は信号が変化する付近にいるものの、旧正月の要因を除くと、国内製造業は依然として低迷しています。

 

 台經院の分析によると、国内製造業は、世界的な最終需要の低迷を受け、在庫の枯渇に伴う調整が続きました。しかし、2月の営業日数の増加や、昨年の春節の影響による基準期間の短縮により、関連データの下落率は縮小し、需要指標や原材料投入指標の実績を押し上げました。

 

 電子部品業界では、最終消費財の需要が低調に推移しました。サプライチェーンでは在庫調整が続き、輸出受注、生産指数、輸出が2桁の減少となり、需要、原材料投入、事業環境に関する指標の実績に影響を及ぼしました。産業景気信号は、2月も3ヶ月連続で青色を維持し、景気後退を意味しました。

 世界的なインフレと金利上昇の圧力は依然としてありますが、中国では感染対策緩和後の産業・商業活動の再開が成長モメンタムを押し上げています。国内製造業の輸出、輸出受注、生産指数は、昨年2月の春節の影響により比較対象値が低かったものの、1月に比べ大幅に低下しました。しかし、春節の要因を除いて1月から2月までの累計数値を合わせると、製造業の輸出、輸出受注、生産指数は引き続き前年同期比2桁のマイナス成長となり、国内製造業の低迷が続いています。

 

 今後の展望として、中国の生産・販売活動は正常化し、PMIも拡大基調に戻りましたが、経済データを見ると、香港、マカオ、台湾、外資系企業からの投資は依然としてマイナス成長となっています。外資系企業の中国ビジネス環境に対する信頼感の欠如を示すものであり、これまで外資系企業の投資によって経済成長をリードしてきた中国が、内需拡大が主役の経済へとスムーズに移行できるかどうかが注目されます。

 

 短期的には両岸の技術交流に与える影響は大きくありませんが、、台湾の技術製品の20%以上が中国に輸出されており、今後の展開が台湾の製造業の業績に影響を与えることになる。

 

以上を自由財經の記事から一部を翻訳しました。

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