台湾経済:2022年第3季製造業生産高統計 (2022年11月更新)

IC業界が大きな成長

 

 2022年第3季製造業生産高は43,608億元で、昨年同月比3.75%増でした。携帯電話の新商品の登場や、新興技術やデジタルフォーメーションの需要好調により、電子データ産業は成長しました。しかし化学産業や鉄鋼産業の設備修繕のため、一部生産が伸びませんでした。

 

 電子データ産業では、電子組み立て部品が暦年単月最高記録で、製造業売上高の成長の後押しとなっており、昨年同期比は11.90%でした。IC業界は、国際的なブランドによる新製品の影響に加え、高性能コンピューティングやカーエレクトロニクスなど新興技術用途のチップ需要の恩恵を受け、生産高は7,846億元で、暦年単季最高記録で、昨年同月比43.83%となりました。しかし液晶パネルは最終製品の需要低迷により価格、数量共に下落し、生産高は昨年同月比54.58%減となりました。コンピューターエレクトロニクス及び光化学製品では、データセンター関連機器の旺盛な需要と資材不足の改善により、サーバーやネットワーク機器の生産が増加し、生産高は昨年同期比26.54%増となりました。

 

 伝統産業では、最終市場での消費意欲の減退や産業チェーンの在庫調整により、化学原材料は昨年同期比18.54%減で、ベースメタル産業は昨年同期比19.31%減となりました。石油・石炭製品業界は、国際的な原油価格の高騰と、石油製品の輸出市場拡大への取り組みにより、生産高は昨年同期比47.52%増となりました。機械設備の生産高は半導体工場の生産ライン拡張が継続されたことなどにより、昨年同期比3.41%増となりました。しかし、世界経済の減速が企業の設備投資意欲に影響し、欧米からの木工機械や電動ハンドツールの受注が減少しました。自動車及び部品業界は、国内自動車市場の活況、新型車の発売、資材不足の解消などの恩恵を受け、生産高は昨年同期比11.76%増となりました。売上高は価格変動の影響を受けるため、価格要因を除いて生産高を見ると2022年第3季の製造業の生産指数は138.29ポイントとなり、暦年単季最高季節となり、昨年同期比0.13%増となりました。

 

 今後の展望として、5G・高性能コンピューティング・カーエレクトロニクスなどの新興技術用途は拡大を続け、コンシューマーエレクトロニクスの新製品も続々と発売されており、今後の製造業の成長を後押しすると思われます。しかし世界的な高インフレと金利圧力に加え、ロシアの軍事侵攻や中国のコロナ政策など不確定要素が、台湾の製造業に影響を与える可能性があります。

 

 

以上を中華民國經濟部の記事から一部を翻訳しました。

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