台湾経済:台湾の景気指標2021年8月

台湾景気NEWS

POINT経済部が発表する景気指標は高く維持しながらも3か月連続で下降していましたが、8月に反転しました。

 

2021年8月の景気総合判定スコア



2021年8月の景気総合判定スコアは、先月より1ポイント増えて39ポイントとなりました。シグナルは継続して赤(5段階で最も良い)となっています。

先行指標と一致指標


景気の先行指標は先月まで連続して下がっていましたが、8月は反発して上向きに、一致指標は5ヶ月連続で下がり続けているものの、前月に比べて下がり幅は減少しており、流行の影響が緩和されていることを示しています。
※指標:経済統計の中で、景気の動きを敏感に示すデータやそれらの合成で作成された指標。景気に先駆けて動意を示す先行指標、景気と同時に動く一致指標、景気に遅れて動き出す遅行指標がある。

 

外需と内需動向

外需においては、全世界での端末需要や、5G、車載用チップ、IOTなどのテクノロジー・アプリケーションなどの需要、さらにバイオテック製品の需要が増加し、引き続き回復しました。
内需においては、covid-19流行の影響により、小売業や飲食業、労働市場の需要は、依然として前年同期と比べ減少しています。
しかし、covid-19流行は安定化し防疫レベルの引き下げにより、前月に比べて状況は回復しています。

今後の展望

今後の展望として、
行政院は「重症・特殊感染性肺炎予防・救済のための中央政府特別予算第4次補正予算」として1,600億台湾ドルを計上し、
国内での流行の安定化、抑制策の緩和、政府の復活のための5回券の発動、各部門の追加対策などを行いますので、国内消費は徐々に回復していくものと思われます。

投資面では、国内の半導体関連のサプライチェーンがハイエンドの製造プロセスの開発を続けているほか、5G、グリーンエネルギー、航空・海運業などへの投資が拡大を続けており、国内の投資モメンタムの向上に貢献しています

輸出面では、世界経済が回復し、主要国が積極的にインフラ整備を進める中で、今後もその勢いは強まると予想されます。 しかし、変異したウイルスの流行が拡大するリスクは依然としてあり、主要国で貿易や技術に関する紛争が続く中、今後の発展のためには慎重に、適切な対策を講じる必要があります。

経済部の記事より一部翻訳

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