台湾景気NEWS

POINTスポーツ用品が記録的な躍進。

1.スポーツ用品の工場は、主に台中、彰化、台南
2.スポーツ用品の生産高が過去最高を記録
3.スポーツ用品業界の成長の主力は室内用フィットネス機器
4.スポーツ用品の主な輸出先は米国

1.スポーツ用品の工場は、主に台中、彰化、台南

スポーツ用品業界は、球技、陸上競技用品、サーフボード、スキー、スケート、釣具、体操・フィットネス用品などの製造を対象としています。
工場運営調査の結果によると、108年に稼働していた台湾のスポーツ用品工場は467社あります。従業員は約17,500人で、主に中小メーカーが多く、従業員数200人以下の工場が96%を占め、台中に161工場(34.5%)、彰化と台南に70工場(各15.0%)と、台湾中南部を中心に展開しています。 この三つで台湾のスポーツ用品工場数の64.5%を占めており、台湾で最も重要な生産拠点となっています。

2.スポーツ用品の生産高が過去最高を記録

台湾のスポーツ用品生産額は、世界的なスポーツ・フィットネス人気を背景に、製品の多様化と高品質化が進み、国際的に有名なリゾートホテルや大手ヘルスクラブチェーンに浸透したことで、2016年以降、年々増加し、2019年には500億ドルの大台を突破し過去最高となる598億ドルを達成、5年連続で過去最高額を更新、年率13.4%で推移しました。
2021年は欧米でのフィットネス機器の需要拡大に伴って、台湾におけるスポーツ用品の生産額が拡大し、1月から5月までの累計生産額は353億台湾ドル、年率96.4%の増加となり、今年の年間生産額は600億台湾ドルになると予想されています。

3.スポーツ用品業界の成長の主力は室内用フィットネス機器

主要製品別にみてみると、近年は室内用フィットネス機器が大部分を占めています。2013年から2019年にかけて約40~50%を占めていましたが、 2020年には、covid-19流行の影響で、自宅で運動する傾向がフィットネスクラブに通う習慣に取って代わり、家庭用トレッドミルやステッパーの需要が高まり、その割合は急速に60%以上に跳ね上がりました。生産額は年率35.7%増の359億元に達する見込みです。
今年の1月から5月にかけては、欧米でのcovid-19流行が鈍化したことによりフィットネスジムでの運動の頻度が増えましたが、家庭用フィットネスの需要は引き続き旺盛で、生産高は前年同期比1.5倍の229億ドルに増加しました。ゴルフ製品について、2019年は、米中貿易の影響により、一部のメーカーが受注を台湾に戻した結果、生産額は123億ドルとなり、年率10.3%の増加となりました。しかし、2020年にはcovid-19流行やロックダウンなどの影響により、生産額は107億ドルにまで減少しました。
今年は国外のcovid-19対策が格下げされたことで、閉鎖が解除に伴い、ゴルフ場が次第に開放されたことが、ゴルフ用品のブランド工場の需要を高め、1月から5月までの生産額は前年同期比50.6%増の59億台湾ドルとなりました。

4.スポーツ用品の主な輸出先は米国

台湾におけるスポーツ用品の直接輸出率は90%以上で、世界経済の減速により輸出が減少した2015年と2016年を除いて、それ以外の年は2013年以降成長傾向にあります。2020年には、スポーツ用品の輸出額は22億米ドルに達し、年率17.4%の増加となりました。中でも米国(59.1%)が年率34.5%の大幅な増加を示してトップに立つと予想されます。次いで、中国(6.1%)が前年同期比21.5%減、日本(5.5%)、英国(4.7%)となりました。 2021年1-6月期の輸出額は17億米ドルで、106.1%増となりました。

經濟部統計處より一部翻訳

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