台湾景気NEWS

POINT景気指標は全体的に高めで推移しているが、3か月連続で低下

 

2021年6月の景気総合判定スコアは、前月比1ポイント減の40。 先行指標は引き続き低下し、遡及修正後の指標は3ヵ月連続で低下し、一時的に疫病による景気の乱れが見られました。 これは、流行の要因によって経済が一時的に混乱していることを示しており、今後の動向を注視する必要があります。

6月に発生した中国武漢でのCOVID-19の影響により、内需関連産業や労働市場の需要が減少しました。 しかし、世界経済の堅調な回復と最終需要の継続的な拡大により、5G、カーエレクトロニクス、ハイパフォーマンス・コンピューティングなどのテクノロジー・アプリケーションの需要が増加しました。 6月は貿易、生産、販売、金融の各指標が引き続き拡大しました。

今後、流行の影響を緩和するために、行政院は6月に「救済4.0計画」と「救済4.0改良計画」を開始しました。 台湾での流行が徐々に安定してきたことから、7月27日に流行に対する警戒レベルがレベル2に引き下げられました。 これにより、国内の消費が徐々に回復していくことが期待されています。

国内生産が例年通りに行われ、世界経済が着実に回復していく中で、台湾の輸出モメンタムは引き続き堅調に推移するものと思われます。 投資面では、半導体、グリーンエネルギー、5Gなどの国内投資が引き続き拡大していることに加え、台湾企業の台湾への回帰が続いており、これらが、国内の投資モメンタムを高める要因となっています。 しかし、変異したウイルスの流行の進展や、主要国での貿易・技術紛争の不確実性は依然として残っており、今後の展開を注視して適切に対応する必要があります。

台灣景氣指標月刊(第45卷第6期)より一部翻訳

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