台湾経済:110年9月の卸・小売・飲食業の売上額の統計

台湾景気NEWS

POINT9月の卸売の取扱高は1,747億台湾ドル

1.卸売業:

9月の卸売分野の取扱高は1,747億元。
世界経済の着実な回復によってエンドユーザーの需要が拡大し、その恩恵を受け、年率11.5%、単月としては過去最高の伸び率となりました。

医薬品・化粧品分野は、川下の病院や薬局での仕入れ需要が増加し、前年同期比4.9%増となりました。自動車分野は、自動車用のチップが不足し、輸入車の台数が減少したことなどにより、前年同期比12.3%減となりました。全体では、1月から9月までの売上高は、前年同期比16.5%増の8兆9,345億ドルとなり、過去最高を記録しました。

2.小売業

(1) 売上高:Covid-19の流行が落ち着きつつあり、中秋節の休暇もあって、消費者の消費力が徐々に勢いを取り戻してきたいます。9月の小売売上高は3,254億元で、8月に比べ1.8%の増加、前年同月比では1.3%の増加となりました。
電子商取引および通信販売分野の取扱高が「99購物節」のイベントやスマートフォンの新製品発売などにより、前年同月比19.5%増となり、過去最高となりました。

自動車・オートバイの小売分野は、前年同期比6.1%増となりました。
過去鬼月とコロナにより停滞していた購買心理の回復が主な要因です。

燃料小売分野は前年同月比18.0%の増加。主に、国内の原油価格が前年同月比で上昇したことが要因です。

情報通信機器および家庭用電気機器の小売売上高は、スマートフォンの新製品が発売されたことにより、前年同期比11.9%増となりました。しかし、店舗営業スタイルの業種は依然としてコロナ対策による制限を受けています。来店者数は、前年に政府の振興券によるプロモーションがあったこともあり、前年同月比で減少、その中でも百貨店は12.4%減、飲食・たばこ小売業は9.2%減、繊維・衣料品小売業は8.1%減、コンビニエンスストアは0.8%減となりました。
1月から9月までの売上高は、過去最高の2兆8,644億元となり、年率2.2%の増加となりました。

(2) オンライン売上高:Covid-19の流行によりオンラインショッピング需要が高まったことと、販売チャネルの積極的な拡大により、第3四半期の小売部門のオンライン販売額は前年同期比28.2%増の1,058億元となりました。
小売業全体の売上高(前年同期比4.3%減)以上の増加となり、小売業全体の売上高に占める割合は前年同期比2.8ポイント増の11.1%。すべての主要分野でオンライン売上高が前年同期比20%以上増加しました。 1-3季のオンライン売上高は合計で3,039億元となり、年率25.9%の増加となりました。

3. 飲食店:

疫病の拡大が緩和し、消費者が徐々に戻ってきたことから、9月の外食産業の売上高は573億元となり、8月に比べて4.6%増加しましたが、前年同月比では11.2%減少となりました。飲食店部門は、ビジネス会食や宴会活動がまだ完全に戻っていないことと、前年同月に復興券プロモーションを実施していた影響もあり、前年比12.8%減となりましたが、減少率は徐々に縮小しています

ドリンク業界の売上高は、カフェ事業者が店内座席数の減少により、3.3%減少。
ケータリングおよび団体向けケータリング事業は年率4.4%の減少となりました。
この減少は、中秋節のギフト市場により一部相殺されましたが、1-9月期の売上高は、
前年同期比10.2%減の5,161億元となりました。

経済部のサイトより一部翻訳しました。

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